Kiiroi-Sacoche ぼーっとしてますが突然しゃべり始めます

カッコよくふざけたい人のダッサい日常を綴るブログ

学校行事でヤケドしてみたよ

 

ひょんなことから中学校の体育祭で写真を撮る仕事にくっついて行くことになった。重たいカメラを手渡され一通りの設定方法を聞いた。

 

いいんか?これ卒業アルバム用の写真だぞ・・・。ど素人が写真撮ってもええんか・・・?なんてビビる。

 

あまりのナーバスぶりになんかよさげのやつがあったら使うかもーくらいだから適当に撮ればいいよって。。。そうだよね。そりゃそうだ。

 

一時間半かけて中学校へ移動。そこで初めて中高一貫の学校だと知る。男女別の中学校・高校の校舎がそれぞれにあって敷地が広い。

 

校門のゲートで警備のおじさんとひと悶着あった。高圧的な態度。

「何?」

 

体育祭の写真撮影で来たことを告げる。

 

「事前連絡もらってないよ。なんで連絡しないの?」

 

謎のご立腹。一週間前と昨日に学校と連絡を取ってることを伝えてもこっちは聞いてないの一点張り。それでも結局は渋々ゲートを開けるおじさん。

 

どっちかが学校に電話すればよかったんだよね。お互いイライラしちゃう無駄な時間を過ごしちゃったね。

 

ゲート近くの駐車場に停めたら即座に走り寄って来てここには止めるなと・・・

中学校はあっちだからあっちに停めろということらしい。他の人は停めてるのに。

 

通路が狭くて通学中の生徒もたくさんいたから歩いて駐車できるところ確認して来よっかってなった。

 

車から降りようとしたら、おじさんに車のドアを押さえつけられて降りられない。

我々ここ初めてなんですよー。

 

道が狭いから場所だけ先に確認させてくださいよーって言ってもどいてくれない。

ウケる。そんなことってある?それよりおじさんに怒られない駐車場の場所教えてよw

 

降りてきたら殴られると思ったのかな?

 

思いの外、ゲート通過で時間を取られすぎてもう始まろうとしてた。

体育祭と聞かされてきたけど中学2年生男子のクラス対抗のアクティビティらしかった。

 

ファインダー越しに見た彼らをやはり「若い・・・」と感じる。当たり前だけど。

髪のキューティクルとか肌の張りとか・・・有り余りまくっているパワーとか。

 

 

 

カメラを向けると驚くほどフレンドリーな彼らがポーズを決め出す。撮ってる傍からこっちも写真を撮ってよってせがまれる。ダイブして写真に入ってこようとする子もいたり遠くにいる子たちもピースサインとかしてきてカメラを意識している。撮った後はハイタッチとかグータッチとかしたりして、撮ったばかりの画像を見せてと言われて見せてあげると、うぇーい!と言ってくるところがかわいい。そう、中学生は意外とかわいいのだ・・・なんてニヤついたりしてた。

 

 

マスクをしてるからニヤつく顔はバレてないと思うけどハッとして慌てて元の顔に戻す。

 

こら、妄想が過ぎますよっ!

あっぶねー 妄想の世界から出られなくなってたわー。

 

 

フレンドリーなカメラマンキャラを演じようとして失敗した後に発動した妄想の世界。

 

実際はこうだ。。。

 

写真撮るよ~って声かけできない。

被写体に近づきたいけど自然に近づけない。

カメラ向けてもそっぽ向かれる。逃げられる。

 

近くでソワソワ、ウロウロされて、急に距離縮めてきたと思ったら無言でシャッターを切られるって。。。そりゃ挙動不審すぎて怖いわ!

 

陰キャが陽キャを演じるとヤケドするぜってこと。それでもヤケドしてヒリヒリしたい。周りに知り合いがいないことがありがたかった。こんなとこ見られたらダサすぎて死ぬ。

 

カメラを覗きながら今日の獲物を探す。

一通り会場を一周して・・・いた!

 

Sサイズののび太君。どうせヤケドするなら彼も道連れにしたい。酷いw

 

クラスの人気者たちはそれなりに目立つけど応援席の真ん中ですでにつまらなさそうな顔。目が死んでますぜ。逆に際立つ。

 

うつらうつらする彼、クラスメートに小突かれる彼を微妙な距離から連写する。

 

全体を撮影してますよーって雰囲気を出しながら徐々に距離を詰める。

 

カメラを向けると後ろを向く。撮られたくないよね。でも撮る。酷いw

 

参加した競技の大縄跳びは毎回、一番最初に引っかかって野次を飛ばされる。

リレーでは上位だった順位を彼のターンで大きく下げた。

 

それでも最後までやり切った彼に感動した。

のび太君の気持ちは別のところにあったと思うけど・・・

 

本人は気づいてなくても誰かの心を大きく揺さぶれるってすごいことだよね。

 

さぁ次は私がヤケドする番だ。

のび太君に駆け寄り声をかける。ここは外国人の特権を利用したほうがいいだろう。彼を撮った写真を見せてカタコトで

 

「オマエ、カッコイイ。ワタシ、スゴク、カンドウシタ!!モウイチマイ、シャシン、トリタイ!!」

 

いきなり言われて面食らったみたいで、困惑もしてた。

えぇ・・・心中お察ししますよw

 

それでも写真は撮らせてくれた。やさしい。無表情だったけどw

 

「ワラエ! オマエノ スマイル、トテモ イイ!」

 

最後にのび太君がはにかんだ。

そう、あなたの笑顔はとてもいい。

 

頑張れよ!って声に出さずに祈る。

 

勝手に私のヤケドに付き合わされて祈られるって全く迷惑な話。

 

グータッチを求めると返してくれた。小さく”うぇーい”と言ってみる。

また彼がはにかむ。

 

その後、急にキャラ変してきたカメラマンにあいつどうした?って他の子達はなったかもしれないw ただ時々ふと我に返ってポッとなる。

 

最後にクラスごとの全体写真撮影でのび太君、下向いたりして顔が写らないようにしていた。離れて見てた私と目が合ったから、カメラ見ろよ!のジェスチャーしたけどまた俯く。そだね。また無理強いしちゃったね。すまん。

 

のび太君が大きくなって卒アルを見返したときにこんな時期もあったよねーって懐かしく思い出してほしい。

 

君に幸あれ!っと願うばかりです。

 

 

・・・っていう妄想をさ、覇気のないのび太君を見てしたんだよねw